先輩インストラクターに聞け! ( トレーニングインストラクターR・Tさんの場合)

§ プロフィール

氏名:R・Tさん
職業:トレーニングインストラクター

§ インタビュー

いつ頃、何の資格を取得しましたか?

2005年健康運動指導士

どのように勉強をおこないましたか?(おすすめの書籍、勉強期間)

社内研修で得た知識に加え、NSCAの「ストレングス&コンディショニング」、JAFAの「フィットネス基礎理論」。知人から借りた健康運動指導士の過去のテキスト、などの書籍で基礎知識を定着させ、かつ深めた。NSCAのテキストや問題集も借りたかったが入手できず。

現在フィットネスクラブ勤務7年目となるが、仕事に就いて2年目くらいから社内研修だけでは飽き足らなく感じ、自主的に勉強をするようになった。なによりもフィットネス現場で仕事の経験を積むこと、会員の方々に質問され、その都度調べたり創意工夫することが一番身につく勉強になっていると思う。

本格的に資格取得に向けての勉強を始めたのは受講申し込みをしてからである。

体育系大学出身でもなく、バイメカの知識がまったくなかったため、図解の多いJAFAの「機能解剖学」に加え、「おもしろ解剖学読本」(金芳堂)など取り付きやすい書物から入ることで筋の機能や身体の生理の理解をつけていった。

試験に関しては、JAFAの「フィットネス指導者のためのザ・ワークブック」の内容と似たような傾向の出題が多く、大変役にたった。このワークブックは問題を解くのみでなく、解答の解説が現場の指導の視点に立って詳しくなされているので特にお勧めである。

受講から試験、合格発表までの体験(会場の雰囲気、講義の感想、試験の様子)したことを教えてください。

健康運動指導士の受講者は我々のような運動指導者が多い、と思っていたが、医師・看護師・理学療法士のような病院関係者、ケアマネージャーや介護施設に勤める人、管理栄養士、大学で栄養学を教える人、体育系大学の大学生などで半数以上を占めていた。同業以外の方たちの活動や知識に触れ視野が広まり、大変刺激となった。

特にバイメカが苦手な私は看護師、理学療法士の方に教えていただき講習期間内にかなりの進歩を得られただけでも受講した甲斐があったと思う。

講義は講師によって印象が全く異なる。

自分の研究発表になってしまう講師が例年多いことに不満を持つ受講者から「試験内容に沿った講義にして欲しい」との要望が多く出たらしく、テキストから離れず講義を進める講師が多かったが、私としては現場で役立つ話を多くしてくださる講師の講義が最も興味を惹かれた。

ネットで過去問も出回り、受講者同士問題を交換したり教えあったり、宿舎で勉強会をしている人もいて、大学時代を思い出す楽しい雰囲気であった。試験は合格率8割ほど。問題は4択でそれほど難しくはない。再試験も可能。ただし、今年度から厚生労働省の管轄を離れ、健康運動指導士の資格が独立するらしく、講義や試験の方法もやや変わるとのこと。

そして今、どのようにその資格を生かしていますか?

資格を取ってからは公共施設でもレッスンや運動処方を担当するようになった。今後、保健所での仕事などの機会もあるとのことで、仕事の幅が広がっている。

健康運動指導士は公共施設に一人は置かなければならない規定があるので、普通の会社では採用されないような年齢の私でも社員での採用要請があったほどなので、私にとっては資本をかけても取っておいてよかった資格であった。

現場ではヨガやポール・ボールエクササイズのようなコンディショニング系レッスンが大変人気である。健康運動指導士のときの勉強だけではコンディショニングには弱い感があるのでただ今勉強中。収入に余裕があればストレッチポールの資格などもとりたい。

これから資格取得を目指す後輩へのアドバイスなどあったら教えてください。

民間のクラブでパーソナルトレーナーを目指す人にはNSCAやACSMの資格をお勧めする。これらの資格はコンディショニングもしっかり勉強できるのでパーソナルには有効。

公共施設では健康運動指導士かスポーツトレーナーの資格がないと相手にされない場合もある。また現在、病院やケア施設では障害、外傷のある人や高齢者に対する運動指導ができる人材が不足しているので健康運動指導士の需要は大変多い。

私自身は教育学部で国文学専攻という全く現在の仕事とはかけ離れた勉強をしてきた者だが、子育てが一段落してから趣味で行っていたフィットネスを生かし、民間フィットネスクラブで働くことで健康運動指導士の受験資格を得た。団塊の世代が高齢化社会を迎える今、中高年の心理のわかる中高年指導者も必要とされるのではないか、と考えている。

また、指導を通して感じたことを二つ。一つは、自分自身がフィットネスの実践者でないと相手になかなか伝わらないと感じることが多々あること。ただ知識を多く持つだけでなく、是非自分でも運動を実践し、指導される側の身体に感じる感覚や運動による身体の生理的、体形的変化を実感して欲しい。

二つ目、必ず科学的根拠に基づいた案内をしなければならないこと。そのためには常に最新情報を得る必要がある。講習会に参加したり、「スポーツメディスン」(ブックハウスHD)や健康運動指導士の月刊誌などの雑誌を定期購読して情報収集に努めている。

その他

私は「自分は指導者であるが、また接客者でもある」ことを常に頭において仕事をしている。豊富な知識に加え、相手にわかりやすく伝え、楽しんだりやる気になってもらう話術や、相手の心理を読むスキルを磨くこともよりよい指導をするためには必要と思う。今の自分の課題は「いかに継続する気になってもらうか」であるがこれが一番難しい。

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運営者情報

当サイトの編集長の佐藤伸一(さとうしんいち)です。 フィットネスクラブ、体育施設、大学などでトレーナーとして18年間活動してましたが、約10年前にカイロプラクターとして第二の人生を歩み出しました。 そして2016年4月に第三の人生を歩み出しました。
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