- Home
- ブラッシュアップテスト
- ブラッシュアップテスト No.3
ブラッシュアップテスト No.3
Q血液と運動について正しい組み合わせを選べ。
a. 運動を行えば行うほど赤血球数は多くなる。
b. 貧血症を予防するには鉄剤の補給や高蛋白質の食事の摂取が効果的である。
c. スポーツ選手は運動性貧血症になりにくい。
d. お茶には鉄の吸収を妨げるタンニン酸が多く含まれる。
①aとb
②aとc
③bとc
④bとd
もし、aに『適度な運動を行えば』と書かれていれば正解になりますが、『行えば行うほど』と書かれているので間違いになってしまいます。激しい運動ではストレスによって赤血球が破壊され貧血症が発生しやすくなります。これらのことからaとcは間違いだといえます。赤血球の中にはヘモグロビン(血色素)が多く含まれています。このヘモグロビンが少ないと貧血症の症状が現れやすくなります。ヘモグロビンは鉄(ヘム)と蛋白質(グロビン蛋白)によって作られているので貧血症を予防するためには日頃からこれらの栄養を食事の中から摂取することが重要になります。お茶だけでなく紅茶やコーヒーなどにも多く含まれている渋味の成分、タンニン酸は鉄の吸収を妨げる物質です。
Q無酸素運動と有酸素運動について正しい組み合わせを選べ。
a. 筋収縮の直接のエネルギー源はATPである。
b. 人体内での乳酸の耐久能力には個人差はない。
c. 蛋白質はエネルギー源として使われることはない。
d. 乳酸は心臓のエネルギーとして使われることがある。
①aとd
②aとb
③bとc
④bとd
aとdは問題どおりです。bは耐乳酸性能力と呼ばれているもので、日頃運動を行っていることで、この乳酸に対しての耐久性は強くなっていきます。しかし、どんな運動でも良いというわけではなく、乳酸の蓄積が多く発生するような運動様式、つまり無酸素運動の乳酸系のエクササイズでなければなりません。
Qグリコーゲンは( )や( )や( )に含まれており、その総量は男性で370gほどしかない。
グリコーゲン(糖質)は1g当り約4kcalの熱量を持っているので4×370で約1480kcal分のエネルギー体内に持っていることになります。しかしこれは成人であれば安静にしていても一日で消費してしまうほどの量です。
Q体内に蓄積されている脂肪は酸素が十分あれば( )から( )と変化し、TCA回路の中に取り込まれて( )と( )に分解される。
問いのとおりに、脂肪が水と二酸化炭素にまで分解されるためには、酸素の供給が十分に行える有酸素運動でなければなりません。
QACSM(アメリカスポーツ医学会)のガイドラインでの有酸素運動は少なくとも( )分以上で、理想としては( )~( )分行うのが望ましいと勧めている。
Q可動関節の分類を全て記せ。(5種類)
球関節は肩関節や股関節、楕円関節は手根関節、蝶番関節は指節間関節、車軸関節は橈尺関節、平面関節は胸鎖関節です。
Q関節半月の代表は( )の( )であり、関節円板の代表は( )の( )である。
A膝関節、半月板、脊柱、椎間円板
膝関節には半月板と呼ばれる軟骨組織があります。半月板は膝関節にかかる衝撃を吸収したり、関節が滑らかに動かせるような働きを持っています。椎間板は椎骨と椎骨の間にあり、線維輪(せんいりん)、髄核などから構成されていて、脊柱にかかる衝撃を吸収する働きを持っています。
Q関骨と骨を結合している紐状の組織を何というか?
A靭帯
Q肩関節はどの関節に分類されるか?
①蝶番関節
②平面関節
③車軸関節
④球関節
A④球関節
肩関節は球関節と呼ばれる関節に分類されています。肩甲骨の関節窩(かんせつか)と呼ばれる溝の部分に上腕骨の骨頭がはまり込んでいるのですが、同じ球関節である股関節に比べ、安定性が悪い場所でもあります。
Q関節に関する記述として誤っていると考えられる組み合わせを選べ。
a. 関節液は滑液包に収められている。
b. 骨の関節面を覆っている軟骨は関節軟骨という。
c. 胸鎖関節は蝶番関節である。
d. 関節間軟骨は関節に加わるストレスを一ヶ所に集中させる働きを持っている。
①aとc
②aとd
③bとc
④cとd
A④cとd
aとbは問いのとおり正解です。関節軟骨にはほとんど血管がないので関節軟骨への酸素や栄養の供給は滑液包(かつえきほう)の中の関節液がしみ込むことによって行われます。cの胸鎖関節は平面関節に分類されます。dは一箇所に集中ではなく、分散させる働きを持っています。
Q筋肥大に効果的な負荷はどれか?
①1RM
②10~15RM
③20~60RM
④どれでも同じ
A②10~15RM
Q次のトレーニングで経済的に最も優れているのはどれか?
①自重トレーニング
②フリーウエイト
③チューブ・トレーニング
④アクア・エクササイズ
A①自重トレーニング
Qレジスタンス・トレーニングの効果として最も低いのはどれか?
①筋肥大
②柔軟性
③筋持久力
④パワー向上
A②柔軟性
Qベンチプレスに代表されるウエイト・トレーニングは( )であり、チューブ・エクササイズは終動負荷である。
A初動負荷
初動負荷とは運動前半では負荷が大きくかかるが、後半は負荷が少なくなるというものです。例のとおり、ベンチプレスは初動負荷です。チューブは弾力性があるので運動後半、つまり伸びれば伸びるほど負荷が大きくなる終動負荷です。
Q筋持久力に効果的な負荷はどれか?
①1RM
②10~15RM
③20~60RM
④どれでも同じ
A③20~60RM
Q50歳の男性に60%強度の運動を行わせるときの目標心拍数(カルボーネン法を用いて)はどれくらいか算出せよ。但し、安静時心拍数は70拍とする。
A130拍
カルボーネン法の公式は(最大心拍数-安静時心拍数)×運動強度(%)+安静時心拍数です。この式に数字を代入して答えを求めると、130拍となります。ちなみに最大心拍数は220-年齢です。
Q運動時心拍数154拍/分は最大運動強度の何%に相当するか算出せよ。但し、年齢が30歳の女性で安静時心拍数は70拍とする。
A70%
カルボーネン法にはもう1つ公式があります。(運動時心拍数-安静時心拍数)×100÷(最大心拍数-安静時心拍数)です。この公式に数字を代入して答えを求めると、70%となります。
Q外見上健康な35歳の女性に70%強度の運動を行わせるときの目標心拍数はいくつか?ゼロ・トゥ・ピーク法を用いて算出せよ。
A129.5拍
ゼロ・トゥ・ピーク法は(最大心拍数)×運動強度(%)なので、129.5拍となります。
Q1日当りの運動量として最適な消費カロリーはいくらか?
①100~200kcal
②200~300kcal
③500~600kcal
④900~1000kcal
A②200~300kcal
Q主観的運動強度は主に何歳代の人に適用されるか?
①20歳
②30歳
③40歳
④どの年代でも適用される
A①20歳
自覚的に感じる運動強度を6~20の15段階の数字で表したもので、この数に10を掛けるとその人のおよその心拍数を求めることができます。しかし、若い人(20歳代)にしか適用されません。